allはバリアフリーやユニバーサルデザインの視点を大切にしています

子どもたちが歩行器で遊ぶ風景

大学4年生のときに集落調査をするゼミに入って以来、ふつうの人の・ふつうの暮らし・ふつうの住まいに関心を寄せてきました。
それから数十年、住まいづくりの仕事に携わっていますが、20代後半で、祖母のケアをしたことがきっかけとなり、どんな人でも、どんな時でも豊かに暮らし続けられる住まいをつくることの大切さに気づきました。

私たちのからだとこころは、齢とともに変化していきます。
それだけでなく、日々のコンディションも変わります。
さまざまなコンディションでも、安心で・使いやすく・心地よい住まいをつくることが求められています。

“Design for all”という言葉をご存知でしょうか?
ヨーロッパで生まれた言葉ですが、私の事務所名“all”は、この言葉をからとっています。
直訳すると“みんなのためのデザイン”ということになりますが、ひとりでも多くの方の住まいと暮らしが豊かになるお手伝いをしていきたい!という思いをこめています。
数年前、夏のとても気持ちのよい時期にデンマークを訪れました。
ある博物館で、子どもたちがおじい様の歩行車で遊んでいました。
福祉用具がなんて身近な国なのだろうと、衝撃を受けたのを今でも憶えています。
親御さんがしかったりすることもなく、とても楽しそう。
子どもの頃から福祉用具に触れていると、それを使っている人への思いやりの心も育ち、やさしい大人になるのではないでしょうか。

超高齢社会を迎えている私たちですが、やさしい心を持ち続けながら、一つ一つのことに真摯に向きあっていきたいと思っています。